1. 子牛の尿素利用検討するために,6ヵ月齢以前の子牛を用いて,2回の飼養試験を行った.すなわち,おもな窒素源として尿素を給与した子牛(UR群)の発育成績を,試験Iにおいては,大豆粕を給与したもの(SM群)と,試験IIにおいては,酢酸アンモニウムまたは重炭酸アンモニウムを給与したもの(AA群またはAB群)と比較した.2. 試験Iにおいて,UR群の増体量,飼料要求率はSM群とほぼ等しかった.3. 試験IIにおいて,UR群の増体量はAA群と等しく,飼料要求率はほぼ同じであった.AB群はこれら2群よりわずかに劣る傾向にあった.4. 試験IとIIのすべての群はNRC標準(1.00kg/day)以上の増体量を示した.