5週齢の白色レグホーン種を供試鶏として,水平ポリクリルアミドゲル電気泳動を行ない,鶏肝アルカリ性スファターゼアイソザイムの遺伝支配について研究し.肝アルカリ性ホスファターゼは,鶏血漿および十二腸アルカリ性ホスファターゼの場合と同様に,FとSイプとからなり,それぞれのタイプは2本のバンドか成っていた.一方,尿素,熱およびノイラミニダーゼ処理の肝アルカリ性ホスファターゼアイソザイムにおよぼす影響を調べた.それらの結果は,鶏血漿および十二指腸アルカリ性ホスファターゼの場合と基本的に一致していた.これらの事実から,肝アルカリ性ホスファターゼは,血漿および十二指腸アルカリ性ホスファターゼと基本的に同一の遺伝支配の下にあることが推察された.