日本畜産学会報
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性周期に伴う牛子宮内膜DNA合成のオートラジオグラフィーによる研究
居在家 義昭菅 徹行
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1981 年 52 巻 1 号 p. 22-25

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抄録

性周期に伴う牛子宮内膜の増殖時期を知る目的で,3H-6チミジンをDNA前駆物質として用いたオートラジオグラフィーによって実験を行ない,次の結果を得た.1) 牛子宮内膜表面上皮のDNA合成の標識指数は,発情前期と発情期においてわずかに増加し,排卵後期に著明な増加を示した.2) 子宮腺上皮の標識指数は子宮内膜表面上皮とほぼ一致した消長を示した.3) 間質組織においては発情期と排卵後期において,ほぼ同水準の標識指数の増加を示した.4) 排卵後期における子宮腺上皮および間質組織の標識指数は,子宮内膜表面上皮のそれに比較して低い値であった.

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