日本畜産学会報
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めん羊の窒素出納に対する静脈内グルコースおよびVFA混合溶液注入の影響
柳沢 哲夫, 寺島 福秋
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1994 年 65 巻 4 号 p. 355-361

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抄録
高蛋白質飼料を摂取させためん羊の静脈内にグルコースおよび揮発性脂肪酸(VFA)を注入し,窒素出納に与える影響について比較検討した.4ヵ月齢のサフォーク種雄めん羊3頭にアルファルファヘイキューブと大豆粕を主体とした高蛋白質の飼料(CP 26%)を給与した.これらのあん羊の頸静賑内に生理食塩水,グルコース溶液またはVFA混合(モル比:酢酸65%,プロピオン酸25%,酪酸10%)溶液を投与した.生理食塩水は5日間,グルコースとVFAはエネルギー換算で600kcal/日となるように注入量を調節し,8日間連続投与した.血漿中グルコース濃度はグルコースおよびVFA溶液投与の影響を受けず,インスリン濃度はグルコース投与で一時的に高くなり,VFA投与で影響を受けなかった.血漿中αーアミノ態窒素濃度はグルコースおよびVFA投与で注入期間の前半に低下した.各区の飼料消化率はほぼ一定であった.摂取量に対する尿中の窒素排泄割合はグルコースおよびVFA投与によって低下し,生理食塩水区とVFA区の間に有意差が認められた.摂取量に対する窒素蓄積割合はVFA区で生理食塩水区よりも有意に高く,グルコース投与によっても高くなる傾向を示した.以上のことから,グルコースおよびVFAの静脈内投与は,血中グルコースおよびインスリン濃度に影響を与えない範囲でも尿中窒素排泄を抑制し,窒素蓄積を健進することが明らかとなった.
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