2023 年 48 巻 4 号 p. 46-48
糖を原料として、水熱手法をプロセスとして用いるカーボン合成手法に、ナノスケールの界面制御を組み込むことからなるカーボンナノ構造および多孔体の新しい合成手法を確立した。テンプレート剤存在下での水熱合成により、カーボンナノ構造が形成され、テンプレート剤除去の後には、カーボン多孔体が得られる。水熱合成条件を変化させることにより、得られる多孔体の細孔特性を制御できる他、階層性の付与も可能である。得られたある多孔体においては、触媒担体としての優れた機能が見出された。