抄録
JABEEが1999年末に発足したことによって、わが国の大学工学部等における技術者教育は大きな転機を迎えた。国際的な同等性を意識して、米国のABETをお手本にして作られた審査基準ではあるが、化学に関連する分野では、わが国の国情に添った形での基準見直しが図られ、2001年度からはその新しい基準に則って試行ならびに本審査が始動した。カバーする領域が多岐にわたる化学分野は、審査基準における分野別要件の設定に意を尽くすことが肝要であり、そのために、化学関連学協会連合協議会を母体とする作業部会を設置して対応することとなった。