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新粒子生成や窒素沈着の議論においてエアロゾル中に検出される有機態窒素の重要性が指摘されているが、その化学組成や起源についての理解は不十分である。演者らはデニューダ・フィルターパック法を用いたエアロゾル中窒素成分の観測において、従来のフィルター法で得られたエアロゾル中有機態窒素濃度はおよそ33%程度過小評価されていた可能性を見いだした。この結果は、エアロゾル中有機態窒素画分に半揮発性の成分が多く含まれていることを示唆している。一方、エアロゾル中有機態窒素に比しておよそ25%程度の濃度レベルでガス状有機態窒素が存在していること、その大部分が塩基性であることが確認された。