主催: 日本化学会情報化学部会
共催: 日本薬学会, 日本農芸化学会, 日本分析化学会, 日本コンピュータ化学会, 教育システム情報学会 (協賛)
p. P15
材料開発において望む物性を達成するための実験計画法として既往の研究では既存のデータから計算される目標達成確率を用いて実験候補を選ぶことが行われていたが、一度に一つの実験を行う場合にしか対応していなかった。今回は既往の研究を発展させ複数の実験を同時に行う場合の実験パラメータの値の選択手法の開発を行った。選択される実験パラメータの値が類似しないように間隔を設けながら複数の実験候補を選択する。実験パラメータの値の間隔を変化させながらシュミレーションデータの探索を行い、目標達成までに必要な実験数を比較した。実験パラメータの間隔と実験数に明確な関係は見られなかったが、実験パラメータの間隔と回帰モデルの予測精度の向上速度・目標達成に必要な回帰モデルの予測精度の関係に複数のシミュレーションデータに共通する傾向が確認できた。