理学療法学Supplement
Vol.30 Suppl. No.2 (第38回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: QP796
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調査・統計
当法人におけるリハビリテーション利用者の意識調査
*立石 秀明奥寺 英介田代 靖知林田 健太原田 浩子服部 文忠浅山 滉
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抄録
【はじめに】当法人では,入院から在宅迄の一貫した一施設完結型のケアサポートを目指し外来リハビリテーション(以下外来リハ),通所リハビリテーション(以下通所リハ),訪問リハビリテーション(以下訪問リハ)を中心に行っている.当院の外来リハにおける利用者の増加及び入院,訪問リハ利用者の増加により外来リハを週2回までと制限し機能訓練を行ってきた.今回の医療費改定により単位制,減額制となったことで,リハビリテーション(以下リハ)において利用者の満足度,期待する内容について確認するため各リハを受けている利用者とその家族に対してアンケート調査を行ったのでここに報告する.【対象,内容】当法人にてリハを受けている利用者,家族210名に対して実施(回収率64%)内容は各リハにおいてQ1:リハの回数に満足しているか?Q2:リハの内容に満足しているか?Q3:リハに期待することは?について無記名で実施した.【結果】Q1回数に関して,外来リハ満足65%,不満30%,無回答5%*通所リハ満足62%,不満8%,無回答30%*訪問リハ満足69%不満23%無回答8%であり,現在より1回多く希望する意見が多かった.Q2内容については外来リハ満足72%,不満26%,無回答2%*通所リハ満足90%無回答10%*訪問リハ満足81%,不満4%,無回答15%であり訓練内容,時間についての意見が多かった.Q3期待する内容については,外来リハ身体機能の改善53%維持40%自立心20%意欲付け26%*通所リハ身体機改善37%維持46%自立心16%意欲付け29%*訪問リハ身体機能改善62%維持62%自立心12%意欲付け31%であり身体機能改善と維持の意見が多かった.【考察】今回のアンケート結果では,外来リハの回数が少ないことに対する不満が多く,利用者は少しでも多くリハビリを受けることを希望し,外来での維持リハは週2回までとする我々の方針と大きな隔たりがあることがわかった.また,内容についての不満が多いこと,身体機能改善を期待する意見が多いことは利用者が外来リハを通所リハや訪問リハよりレベルが高いことができるリハ,身体機能改善ができるリハとみなしている反映と考えられる.さらに,来院する以外に外出の機会が少ない利用者が外来リハに来ること自体に依存的になっている背景があると考えられる.今後,各リハの特徴をよく説明し,各利用者に応じてそれぞれを組み合わせて利用するよう指導したり,公共施設の利用も勧めるなど幅広い対応が必要になろう.
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© 2003 by the Sience Technology Information Society of Japan
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