理学療法学Supplement
Vol.30 Suppl. No.2 (第38回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: RP386
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教育
理学療法士志望学生の学習様式について
*濱田 輝一
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抄録
【目的と研究課題】理学療法士志望学生の養成・教育に於いて、学生の学習様式把握は教師のみならず学生自身にとっても最大の関心事と言える。今回調査検討したので報告する。 【調査方法と内容】1.方法:質問紙・郵送法で行った。2.質問紙内容:1)構成:梶田(1986)、他の学習様式を参考として自己の経験を踏まえた、授業前の準備、学習の取り組み、学習の工夫(柔軟・固執性)、学習疑問の解決方法、学習の計画性、学習の進め方、学習の評価とテスト勉強の7領域で項目を設定した。2)項目の記入方法と評定尺度:各項目は対項目とし、それぞれ「非常によく当てはまる:1」「当てはまる:2」、「やや当てはまる:3」、…「全く当てはまらない:6」の6件法点数尺度の内1つを選択させ、評価は項目番号と同じ配点とした。 【研究内容と結果】1.学習様式尺度の構成:163名の予備調査を経て本調査を実施した。1)調査期間と対象:前期末試験前を標準とした平成13年7月1日から20日の20日間。学年は、学習のやり方がほぼ完成したとみなせる3年制課程での2年生(4年制課程の2・3年生)とした。九州内の全16校のPT学生合計643名(2年574、3年69)を対象に有効回答の553名(90.1%)をデータとして処理した。2)研究方法:事前処理した上で、因子分析(固有値1.0以上、負荷量0.4を目標)した。3)結果と手順:(1) 抽出因子数;分析の結果、7因子を抽出した。 (2)因子の解釈と型の命名と全体傾向を把握する為の因子得点算出:_丸1_抽出された7因子を構成する項目の解釈から尺度と型を命名(割愛)した。_丸2_各因子の代表項目選定:負荷量0.5を目標とし、かつ平行して不適当項目をはずし項目を選定した。_丸3_得点算出:対象者の各因子得点は、含まれる各項目評点の合計とし、また因子間比較を踏まえ1項目得点となる様に事前処理した。2.学習様式の全体的傾向:1)手順:梶田の2分割処理を参考に、各尺度の両端の型に属さない『中央型』を基準とし対極する型のどちらか一方に偏倚しているかを比較検定し判定した。2)結果:全7尺度に於いてP<0.001で有意差が見られた。尚、第1因子尺度から7因子尺度のt値は、13.12、12.27、8.588、7.341、8.500、7.666、8.304である。以上から全九州に於けるPT志望学生の平均的学習様式は、『学習する時、計画は立てるが、いざ勉強しようとする時は、コツコツするよりは一気にまとめて行い、何か覚えようとする時は、理解を中心に工夫して進めるものの、疑問点にぶつかると先生か友達にすぐ聞き解決しようとする。またレポートやテスト返却後は気になり確認し内容理解に努める。しかしいざ試験となると日頃コツコツと網羅的にやっていないことから、どうしてもテスト問題を予測した学習の仕方をする。』と言えた。
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© 2003 by the Sience Technology Information Society of Japan
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