理学療法学Supplement
Vol.32 Suppl. No.2 (第40回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: 1034
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理学療法基礎系
セミリカンベント式自転車エルゴメーター駆動時のトルクカーブと駆動筋筋放電パターンとの関係
*浦川 宰佐々木 良江舌 正史花房 祐輔小峰 美仁川嵜 卓也江島 通安間嶋 満
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抄録
【目的】セミリカンベント式自転車エルゴメーター駆動時、駆動回転数の変化に伴いトルクカーブのピーク出現時期が遅延したり、トルクカーブの形状に乱れが生じることを多く経験する。セミリカンベント式自転車エルゴメーター駆動時に表面筋電計を用いて下肢駆動筋の筋放電量を検討した報告はみられるが、トルク発揮に際し、各駆動筋がどのようタイミングで働いているかを検討した報告はない。そこで本研究では健常成人男性のセミリカンベント式自転車エルゴメーター駆動時のトルク発揮に際し、各駆動筋の筋放電がどのようなタイミングで出現するかを確認することを目的とした。
【方法】対象は健常成人男性6名とした。セミリカンベント式自転車エルゴメーター駆動にはStrengthErgo240(三菱社製)を用い、筋力測定モードにて60rpm,100rpmの回転速度にて全力駆動させた。表面筋電図の測定にはME6000T8(Mega Electronics社製)を用いて各被検者の右下肢の腓腹筋内側頭、外側広筋、大殿筋の筋活動を記録し、自乗平均法(RMS)により平滑化した。また、StrengthErgoの回転角度・トルクのアナログ出力をAD変換して同時に筋電計に取り込こみ、脚伸展筋力測定時の筋放電と同期させた。
【結果】トルクカーブの形状は60rpmでは乱れはみられなかったが、100rpmではほぼ全員に乱れがみられた。
筋放電においては60rpmでは腓腹筋内側頭の筋放電のピーク出現時期はトルクカーブのピーク出現時期とほぼ一致、外側広筋の筋放電のピーク出現時期はトルクの立ち上がり時期とほぼ一致、大殿筋はトルクの立ち上がり時期とトルクカーブのピーク出現時期付近それぞれにピークを持つ2峰性の筋放電であった。100rpmでは腓腹筋内側頭の筋放電のピーク時期は遅延する例が多く、外側広筋の筋放電のピークは早期に出現あるいは遅延する等、統一性はみられず、大殿筋の筋放電のピーク出現時期は早期に出現する例が多かった。
【考察・まとめ】駆動回転数があがるにつれ、駆動筋の筋放電の出現時期にずれが生じることが確認された。また、駆動回転数が上がるにつれトルクカーブの形状に変化が見られたことからセミリカンベント式自転車エルゴメーター駆動時のトルク出力には各駆動筋の協調的な活動連鎖が重要である可能性が示唆された。
今後はこの協調的な筋活動連鎖の乱れと運動障害者の歩容の異常や、歩行速度等との関連について検討し、セミリカンベント式自転車エルゴメーター駆動によるトレーニングにフィードバックしていく必要がある。
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© 2005 日本理学療法士協会
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