理学療法学Supplement
Vol.32 Suppl. No.2 (第40回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: 6
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骨・関節系理学療法
小学生ホッケー選手の足部の状況
*斎藤 功梶原 健佐々木 裕子湊 貴至皆川 洋至
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抄録
【はじめに】扁平足はライフステージ毎に小児期、思春期、成人期に分類される、このうち思春期扁平足は学童期以後、スポーツや長時間の起立歩行を必要とする時等に発症しやすいとされている。特にスポーツ障害としての扁平足では足部症状のみならず、膝関節や体幹に影響を及ぼすことも少なくない。また、小学生での障害がその後のスポーツ活動に悪影響を及ぼすことも報告されている。今回我々は小学生ホッケー選手の扁平足を調査したので報告する。
【対象と方法】第26回全国スポーツ少年団ホッケー交流大会に参加した小学生580名(男子320名、女子260名)に対し、記述式アンケートと面接による聞き取り調査を実施した。このうち完全にアンケートへ回答し、面接できた433名(男子199名、女子234名)を対象とした。アンケート内容は性別、学年、ホッケー歴、利き手、利き足、身長、体重、最近一年間の身長の伸び、疼痛部位である。面接による聞き取り調査は、扁平足の有無、足部縦アーチの低下としての舟状骨と床面との距離、つま先立ち位保持としゃがみ込み動作の可否、指床間距離、外反母趾や有痛性外脛骨等の合併症の有無である。統計処理には対応のあるstudent's t-testと2元配置分散分析を用いた。
【結果】学年は6年生が272名、5年生が97名、4年生が64名だった。扁平足がみられた者は195名(男子78名、女子117名)で、学年による差はなかった。扁平足がみられた者の体重は38.7±9.2kgでみられなかった者に比べ有意に重かった(p<0.05)。その他の調査項目には明らかな差はなかったが、扁平足がみられた者は指床間距離が0cmに満たない傾向を示していた。次に、扁平足がみられた中で、両側に扁平足がみられた者(以下両側群とする)は163名(男子65名、女子97名)で、片側にのみみられた者(以下片側群とする)は32名(男子13名、女子19名)であった。また、両側群のホッケー歴は28.9±16.5か月で片側群の21.3±10.4か月に比べ有意に長かった(p<0.05)。指床間距離を含めその他の項目に明らかな差はなかった。さらに、両側群では左右による差はなかった。両側群の右側と片側群の右側とでは差がほとんどみられなかったが、片側群の左側では舟状骨と床面との距離が1.78±2.6cmで両側群の左側に比べ有意に少なかった(p<0.05)。
【考察】ホッケー競技はスティックを使用し、ボールをコントロールする。このスティックは他の競技のバットやラケットと違い片面しか使用できない特徴がある。そのため競技において運動や動作に制限を受ける。近年、若年者のスポーツ障害が急増しており、ホッケー競技でも稀なことではない。若年層の障害の程度を知ることで、今後の予防を含めた練習方法の改善や年代に関わらないメディカルチェック等の対策を検討する必要がある。
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© 2005 日本理学療法士協会
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