理学療法学Supplement
Vol.32 Suppl. No.2 (第40回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: 935
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骨・関節系理学療法
扁平足足部形状とフットプリント法における関連性の検討
*鈴木 順一小枩 武陛岸本 眞久利 彩子藤平 保茂浅野 達雄
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キーワード: footprints, 扁平足, 前足部評価
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抄録
【はじめに】
 足底の接地状態を紙に印刷するフットプリント(以下FP)法は,印刷画像より足部の形状を推定する指標である。FP法はMcKenzie(1924)により採取方法が紹介されて以来,数々の採取・分析法が内側縦アーチとの関連を中心に報告されてきた。
 今回,内側縦アーチの他,前足部・後足部を含めた足部形状と,FP法による各種分析法との関連性を検討した。
【対象】
 本研究に同意が得られ,下肢に障害がない扁平足者8名16足(男アーチ高率18%,女アーチ高率16%以下)を対象とした。内訳は女性6名,男性2名,年令21.5±4.2才,足長240.5±8.6cmであった。
【方法】
 両下肢均等荷重立位でのFPを,フットプリンター(ベルケマン社製)を用い採取した。画像はコンピュータ上で,画像解析ソフトを用い各種インデックスを計測した。求めたインデックスはArch angle(以下 Aa [Clarke 1933]),Foot print index(以下Fpi [Irwin 1937]),Arch index(以下 Ai )・Arch Length index(以下Ali)・Truncated arch index(以下Tai [Cavanagh 1987]),Staheli's Arch index(以下SAi [Staheli 1987])の6種類である。
 足部形状は足部を前・中・後に分け,前足部の回内角,アーチ高率,およびLeg-heel angleを求めた。足部形状と各種インデックスの関連性に関しては,Pearsonの積率相関および重回帰分析を実施した。
【結果】
 各インデックスの値は,Aa 29.4±17.7°,Fpi 0.2±0.1,Ai 0.3±0.1,A L i0.9±0.1,Tai 0.3±0.2,Sai 1.1±0.3であった。足部形状は前足部回内 -3.4±6.1°,アーチ高率12.2±1.8%,Leg-heel angle外反 8.5±3.7°であった。足部とインデックスでは,前足部の回内角とAa(r=0.6),ALi(r=-0.6),Tai(r=0.5)にのみ相関が認められ,重回帰分析よりR=0.7,Aa ・Tai が前足部の角度に影響していた。
【考察】
 先行研究はFP法と内側縦アーチの相関の低さを指摘し,FP法は足底の接地状況のみを反映する指標にすぎないと結論付けている。そのためFP法による前足部の評価は,輪郭線より得られる足趾の形状や,第1趾の傾きなどが中心であった。しかし今回の検討で,前足部回内角とAaおよびTaiに関連性が認められたことは,第1中足骨の傾きなど横アーチを含めた前足部の静的および動的な構築学構造との関連性を検討する必要性を示唆しているものと考えられた。
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© 2005 日本理学療法士協会
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