理学療法学Supplement
Vol.33 Suppl. No.2 (第41回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: 908
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教育・管理系理学療法
検査・測定実習における学生の指摘内容
*奥  壽郎高田 治実江口  英範与那嶺 司坂本  雄甲斐 みどり塩田 紀章神田 太郎榎本 康子
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抄録
【はじめに】:理学療法士に関わる状況が変化するのみ伴い、学外教育である臨床実習教育も様相を変えている。その中で骨・関節系疾患に対して検査・測定を行う実習(以下、)検測実習)が設定が困難になってきている。こうした臨床実習教育の状況に対応すべく、今回検測実習における実習での指摘内容を調査した。
【対象と方法】:平成16年12月に本校夜間部1期生が実施した1週間の検測実習を調査対象とした。学生は39名であった。実習終了後に留め置き式にてアンケート調査を実施した。内容は実習中の指摘内容を、(1)四肢長測定、(2)四肢周径測定、(3)MMT、(4)ROM測定に分分類し、自由記載法にて回答させた。解析はK-J法にて内容分析を行った。なお対象者に調査の目的・内容などを説明し同意を得た上で実施した。
【結果】:(1)四肢長測定(全回答数33)⇒「ランドマーク」16、「測定肢位・アライメント」5、「膝関節屈曲拘縮のある場合の測定」3、「片麻痺者の上肢の測定」2などであった。(2)四肢周径測定(全回答数38)⇒「巻尺の操作」13、「大腿周径」8、「ランドマーク」6、「下腿周径」5などであった。(3)MMT(全回答数68)⇒「代償動作」19、「抵抗」14、「測定肢位」6、「リスク管理」6などであった。、(4)ROM測定(全回答数124)⇒「代償動作」19、「基本軸・移動軸」12、「エンドフィール」10、「被験者の操作」10、「ゴニオメーター」9などであった。
【考察】:今回の結果から検査・測定実施にあたり基礎知識に加えて、運動学・解剖学・触察などの周辺知識の整理の必要性が示唆された。、さらに様々な対象者、シュティエーションを想定した学習を設定していくことも考えていかなければならないと思われた。
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© 2006 日本理学療法士協会
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