理学療法学Supplement
Vol.46 Suppl. No.1 (第53回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: P-RS-1-6
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ポスター発表
CPAPを併用した運動療法により呼吸困難感に改善した動的気道虚脱を合併したCOPDの一症例
田畑 有加里嶋崎 勇介堀 竜次竹田 倫世
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キーワード: COPD, CPAP, 動的気道虚脱(EDAC)
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抄録

【背景および目的】気道形態の動的変化が過大になる病態として、中枢気道の動的気道虚脱(EDAC)が知られている。今回、動作時の呼吸困難感の強いEDACを合併したCOPD一症例に対して、CPAPを併用した運動療法により改善を認めたため報告する。

 

【症例】76歳の男性でBMIは16.4であり、肺機能検査はVC2.8L(86.4%)、FEV10.66L(26.5%)、GOLD分類Ⅲ期(%FEV130.5%)であった。胸部X線検査は横隔膜の平低化を認め、動脈血ガス分析(ABG)はraでPaO299.7mmHg 、PaCO240.1mmHg、心エコー検査では異常を認めなかった。日常生活動作において修正(m)Borgスケール4から5の息切れがあった。身体所見は頸静脈怒張があり、末梢冷感が非常に強かった。性格は神経質であり抑うつ的な発言が多く臥床傾向にあった。6分間歩行試験は距離が185m、最高mBorgスケールは7、急激な喘鳴と共に呼吸困難感が出現していた。手指~前腕の末梢冷感が強く測定は不安定であったが、SpO2の最低値は94%であった。運動療法では自転車エルゴメータを10W3分間から開始し3セットを実施したが、それ以上の運動継続は呼吸困難感が強く難しかった。主治医と相談しNPPV(PHILIPS製V60)を装着し運動療法を実施した。設定はCPAPモード4cmH2Oとし、自転車エルゴメータ10W1分20W1分10W1分の3分間5セットの計15分間を5日間継続して実施した。

 

【結果】肺機能検査やABGに改善は見られなかったが、6MDは300mと115mの延長、最高mBorgスケールは3に軽減し、冷感は手指のみとなった。COPD assessment testは25点から17点へ改善し、自主的に歩行練習をされるなど前向きな気持ちの変化がみられた。

 

【考察】CPAPを併用し運動することで、EDACが軽減し気道抵抗と呼吸補助筋の仕事量の軽減、それによる動作時の過剰な換気亢進を伴わない運動経験ができたと考える。結果、急激な呼吸困難感の出現を抑え動作が安楽にできる経験を積んだことで動くことへ自信がつきQoLが改善したと考える。

 

【倫理的配慮,説明と同意】発表に際し症例へは十分に説明を行い書面にて同意を得た。また星ヶ丘医療センター倫理委員会の承認を得た(承認番号1805)。

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