主催: 日本理学療法士協会
会議名: 第53回日本理学療法学術大会 抄録集
開催日: 2018/07/16 - 2018/12/23
【はじめに,目的】
当院はサッカークラブチームのメディカルサポート(以下サポート)を実施しており,試合帯同,動作指導,コンディショニングセミナー,メディカルチェックの4つの活動を実施している。今回,当院のサポートについての現状把握,今後の課題を明らかにする目的で調査した。
【方法】
当院がサポートを行う,小学生選手29名,家族27名を対象にアンケートを回収した。内容は,①試合帯同,動作指導,コンディショニングセミナーに対する満足度②サポートに対する良かった・悪かった点③理学療法士に期待する事についての3項目である。
【倫理的配慮】
本調査はヘルシンキ宣言に則り,選手,家族に十分説明し同意を得た。
【結果】
試合帯同,動作指導については7割以上が満足,やや満足と答えた。コンディショニングセミナーは6割が分からないと答えた。これらでやや不満,不満と答えた方はいなかった。良かった点では多くが,スタッフの対応がいい,痛みが良くなったと答えた。理学療法士に期待することの多くは外傷・障害時の処置,障害予防,身体状態のチェックと答えた。
【考察】
当院のサポートは高い満足度を得ている。これは選手やコーチだけではなく,家族を含め選手を支えており,密に連携している為と考える。一般的に自身の身体を評価しセルフケアやトレーニングを行える小学生は少なく,家族やコーチと理学療法士が連携していく体制を築く必要があると考える。