抄録
地域観光の振興のために、大学と連携したリカレント教育が重視される中、観光経営人材育成プログラムが2016年以降各地で行われてきた。受講後のフォローアップや学習効果の評価が必要であることが指摘されているが、実際には系統的な調査がされておらず、学習効果も明らかになっていない。そこで、石川県で行われている観光経営人材研修プログラムを事例に、研修後の行動変容や成長体験を分析した。そして修了後の行動と学習効果を考察することを目的とした。その結果、同期修了者との交流が修了者の行動変容を促進していることを明らかにした。また運営担当者や講師との交流は限定的であり、人的ネットワークの拡大に限界があることが示唆された。