抄録
本研究では、自治体による国際協力が国内の地域活性にもたらす成果を検証した。①草の根技術協力地域活性型を実践する自治体及び実施団体の傾向は何かと、②自治体及び実施団体はどのような地域活性の成果を地域に還元したかを課題として設定した。地域活性型では、基礎自治体と多様な団体による共同実施体制が主流化しており、実績のある117の基礎自治体の内、27の自治体が3案件以上の継続性のある国際協力を実施している傾向がわかった。また、自治体と実施団体の連携を①交流型、②価値発見型、③課題解決実践型、④知識共有型に類型化し、事業成果を概念化することで、地域活性にもたらす成果指標を構築した。