抄録
大学のない地方中小都市では、大学進学を機に若者の数が減少してしまう問題がある。そこで本研究は、ポストコロナにおける地方中小都市と大学生とのハイブリッド型の交流に効果的な要素を明らかにし、交流をデザインする現場において活用可能な方法を提案し、その効果を検証することを目的とする。インタビュー調査の分析から、ハイブリッド型の交流に効果的な要素をプログラムの入口、中身、出口の3つに分けて明らかにした。これらの要素をパターン・ランゲージの手法を用いて16個のパターンにまとめ、カードを作成した。ワークショップによる効果検証を経て、大学のないあらゆる地方中小都市で活用できる一般化したパターンカードを作成した。