臨床神経学
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委員会報告
モデル教育コア・カリキュラムおよび卒前教育における神経内科の現状に関するアンケート全国調査
佐々木 秀直有村 公良糸山 泰人郭 伸吉良 潤一中島 健二天野 隆弘井上 聖啓魚住 武則幸原 伸夫辻 貞俊玉川 聡豊島 至水谷 智彦吉井 文均祖父江 元清水 輝夫日本神経学会卒前教育小委員会
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2008 年 48 巻 8 号 p. 556-562

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抄録
全国80の医系大学とその附属施設もふくめて87施設の神経内科卒前教育担当者を対象に,平成13年モデルコア・カリキュラム(コア・カリ)に関するアンケート調査をおこなった.回収率は64.4%であった.回答校の93%では医学教育にコア・カリが導入されていた.コア・カリの内容に関しては,医療面接と診察に始まる診療の基本的過程をより重視すること,臨床神経学においては症候学・診察技法・頻度の高い症候と疾患・治療学など関する項目の充実,選択履修項目の必修化,適切な用語の使用など,改善を求める意見が多かった.卒前教育環境に関する調査では,神経学関係の講義コマ数や臨床実習における神経内科の選択性と配属期間などに,施設間で大きな差がみとめられた.
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© 2008 日本神経学会
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