臨床神経学
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原著
大阪府下筋強直性ジストロフィー患者の受療動向調査
松村 剛木村 卓穀内 洋介久保田 智哉高橋 正紀佐古田 三郎
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2011 年 51 巻 9 号 p. 677-682

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抄録

筋強直性ジストロフィー患者の受療動向を検索する目的で,大阪府下の循環器・糖尿病・産婦人科・眼科全専門医に無記名アンケートを実施し,20.7%から回答をえた.33.8%の専門医は診療経験を有し,10.1%は診断経験があり,患者が様々な科を受診していること,神経内科以外の科を先に受診する症例も多いことが確認された.周産期・周術期トラブルでの発見も多く,非専門科での診断能力向上が課題だが,診断経験を持つ医師は筋強直現象や顔貌など特徴的症状への関心が高く,簡易スクリーニング法の開発が有効と思われた.患者の病識不足や専門医との連携困難を指摘する意見もあり,患者・医療者双方への啓発と情報共有が重要である.

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© 2011 日本神経学会
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