臨床神経学
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8 中枢神経系感染症の遺伝子診断の進歩
真菌性脳髄膜炎の遺伝子診断
大野 秀明宮﨑 義継
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2013 年 53 巻 11 号 p. 1191-1193

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抄録

真菌性脳髄膜炎は比較的頻度は少ないものの致命的な疾患であり,わが国では原因真菌としてCryptococcus属,Candida 属,Aspergillus属などが重要である.一般的に深在性真菌症の診断は困難なことが多いが,遺伝子診断法は迅速診断法として有用とされる一方,評価や標準法はいまだ定まっておらず,実際の運用においては研究室レベルである.真菌感染症診断における遺伝子診断法では,真菌一般を検出する方法と,特定の真菌を検出する方法があるが,菌種によっては日常生活環境に常在するものがあるため,臨床における応用においては常にコンタミネーションの可能性を考慮する必要がある.

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© 2013 日本神経学会
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