臨床神経学
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総説
神経内科と膀胱~排尿の神経機序と排尿障害の見方・扱い方~
榊原 隆次岸 雅彦露崎 洋平舘野 冬樹内山 智之山本 達也
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2013 年 53 巻 3 号 p. 181-190

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抄録
排尿障害は,自律神経症候の中で非常に頻度が高いものである.このうち過活動膀胱(OAB)は生活の質を悪化させ,残尿・尿閉は尿路感染症,腎後性腎不全をきたし生命予後を悪化させる懸念もある.本稿では,排尿の神経機構とその見方について図をもちいながら述べた.次に,神経因性膀胱の病態と治療について,OABをきたす疾患として高齢者白質病変,残尿をきたす疾患として糖尿病を例示しながら述べた.治療については,OABに対して抗コリン薬,残尿・尿閉に対して清潔間欠導尿,α交感神経遮断薬,コリン作動薬を組み合わせながら投与することが勧められる.排尿障害の治療を積極的におこない,患者の生活の質を向上させることが望まれる.
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© 2013 日本神経学会
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