臨床神経学
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短報
Benign tremulous parkinsonismで両側視床下核-深部脳刺激術が有効であった1例
深江 治郎深谷 親大島 秀規石井 賢二坪井 義夫片山 容一服部 信孝
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2014 年 54 巻 6 号 p. 511-514

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抄録
症例は62歳の男性である.安静時振戦および姿勢時振戦を両上肢にみとめ,筋強剛はなく無動はごく軽度であった.[11C]CFT-PET所見では線条体ドパミン神経のシナプス前機能の低下がみとめ,[11C]RAC-PET 所見ではシナプス後機能はわずかに亢進していた.Benign tremulous parkinsonism(BTP)と診断し内服薬による加療を開始したが効果がみられず,振戦は徐々に増悪しQOLの低下がみられた.そのため,両側視床下核-深部脳刺激術(subthalamic nucleus-deep brain stimulation; STN-DBS)を施行したところ,振戦は消失し経過は良好である.BTPで難治性の振戦はSTN-DBSの適応になると思われる.
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© 2014 日本神経学会
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