臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
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原著
本邦での脳卒中後てんかんの診療実態に関する多施設アンケート調査結果
東田 京子田中 智貴山上 宏泊 晋哉福間 一樹奥野 善教阿部 宗一郎長束 一行豊田 一則猪原 匡史
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2018 年 58 巻 4 号 p. 217-222

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抄録

脳卒中後てんかんの大規模研究は少なく,一定のコンセンサスが得られていない.今回,本邦での脳卒中後てんかんの診療実態を明らかにすることとした.2015年2~5月の脳梗塞治療症例数上位500施設を対象に患者数,検査,治療について,計14問のアンケートを依頼し,189施設から回答が得られた.てんかん入院症例の39%に脳卒中既往があった.検査については頭部MRIや脳波検査はそれぞれ99,97%の施設で施行されていたが,検査陽性率は低値であった.治療については発作の再発抑制にはカルバマゼピン,バルプロ酸,レベチラセタムの順に第1選択薬とされていた.

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