臨床神経学
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継続的な呼吸管理を要した急性弛緩性脊髄炎の7歳女児例
松尾 欣哉古賀 道明白石 昌弘長谷川 真成神田 隆福迫 俊弘
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ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: cn-001319

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抄録

2014年秋に北米でエンテロウイルスD68(EV-D68)の流行と一致して急性弛緩性麻痺の報告が多発したことを受け,急性弛緩性脊髄炎(acute flaccid myelitis; AFM)という概念が提唱された.AFMは本邦でも小児科領域から報告されているが,脳神経内科医における認知度は未だ高くない.本症例は喘息様症状の後に約5日の経過で呼吸筋を含む全身の弛緩性麻痺をきたした7歳女児例である.当初急性軸索型ニューロパチーが疑われたが,その後の検査でAFMと診断した.EV-D68は検出されなかった.継続的な呼吸管理を要した重症AFMの報告は少なく,神経学的予後を含めて報告する.

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