臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
Print ISSN : 0009-918X
ISSN-L : 0009-918X

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

症例報告の効果的な書き方
平賀 陽之
著者情報
ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: cn-001800

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

症例報告は,臨床医の個々の経験を共有し,日常診療の洞察と落とし穴という有益な情報を提供してくれる.症例報告には,適切な症例の選択,十分な文献の検索,正確な症例の記述,投稿,査読への効果的な返答が必要である.この一連の過程が若い医師に学びの経験をもたらし,彼らの科学者キャリアを始動させる.症例報告の第一歩は,日常診療で常に患者の病態生理と解剖に注意し,典型的ではない点を考えて,文献を検索する習慣を持つことである.症例報告は稀さのみを重視するべきではない.報告に値する症例には明確な「学ぶ点」が必要である.よい症例報告は,明確,簡潔で首尾一貫しており,歯切れのよいメッセージを読者に伝えるべきである.

著者関連情報
© 2023 日本神経学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
feedback
Top