論文ID: cn-001819
本邦のCharcot–Marie–Tooth病(CMT)患者レジストリであるCMT Patient Registry(CMTPR)に登録しアンケートに答えた303人(男性162人,女性141人,平均年齢45.9歳)の結果を解析した.症状を自覚した年齢は全体の45%が15歳以下,5%が60歳以上であった.遺伝子検査は65%で実施され,PMP22遺伝子重複が約半数を占めた.運動障害は上肢で15%,下肢で25%が日常動作に介助が必要と回答し,性差・年齢差はなかった.成人患者267人の18%が疾患により就労に支障があった.本研究から国内のCMT患者の生活や診療の実態,課題が明らかとなった.