本研究では、日米の学生に「ソシオグラム」と呼ばれる絵を描いてもらった。ソシオグラムにおいては、自分自身と友人が楕円によって描かれ、また関連する人たち(自己と他者、他者同士)の間が線で結ばれた。結果、3つの研究を通じて、日米での自他の描き方の違いが見られた。アメリカでは自己が友人よりもかなり大きなサイズで描かれるに対し、日本ではその差はほとんど見られない、もしくはアメリカに比べるとその差は小さいものであった。それぞれの文化において自己や関係性がどのように認知されているのかについて、考察を行う。また、ソシオグラム課題の有効性についても検討を加える。