日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第5回大会
セッションID: p3-033
会議情報

ポスター発表
協同想起における抑制過程
*外山 昌樹伊東 裕司
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
実験参加者のペアが協同で想起した場合(協同想起群)と、個人想起の参加者をランダムに取り出してペアを形成した場合(Nominal群)の記憶成績を比較すると、Nominal群のほうが優れている現象のことをCollaborative Inhibition (Weldon & Bellinger,1997)という。本研究では、物語文を刺激として用い、情報の重要度によって抑制の程度に違いが見られるかどうか検討した。また、全参加者に2回目の想起を個人で行ってもらった際の記憶成績についても、検討を加えた。その結果、Nominal群は協同想起群よりも、また協同想起を経た参加者群は個人想起を繰り返した参加者群よりも優れた記憶成績を収めたが、いずれにおいても重要度による記憶成績の違いは見られなかった。これらの結果から、協同想起が記憶成績に及ぼす影響について考察する。
著者関連情報
© 2007 日本認知心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top