日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第6回大会
セッションID: P3-21
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ポスター発表3:加齢・支援・感情
単純接触効果を測定するための新たな実験パラダイムの開発
*井上 和哉菊地 正
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抄録

刺激への接触を繰り返すことで,接触した刺激への好意度が高まる現象を単純接触効果と呼ぶ。単純接触効果に関するこれまでの研究では,接触した刺激に対して直接好意度の評定を求める方法が用いられてきた。しかし,このような手続きから測定された好意度の上昇には,実験参加者が持つ顕在的なバイアスの効果も含まれている可能性がある。つまり,接触した刺激を好意的に評価した方が実験者にとって望ましいと,実験参加者が推測し,接触した刺激を好意的に評価する可能性が考えられる。そこで本研究では,フランカー課題を用いることで,接触した刺激に対して直接好意度の評定を求めない実験パラダイムを開発することを目的とした。

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© 2008 日本認知心理学会
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