抄録
記銘項目を複数個同時提示したとき,背景色の変化が背景色文脈効果におよぼす影響を調べた。背景色変化(ランダム vs. 単純交替: 参加者間)×文脈(同文脈 vs. 異文脈: 参加者内)の2要因計画を用い,46名の大学生をランダムに,上記の参加者間要因に割り当てた。大学生は個別に実験参加し,3項目×10画面(12秒/画面)の計30項目を意図学習した。薄赤 – 薄緑,薄青 – 薄黄のいずれかの背景色対を参加者ごとにランダムに割り当てた。背景色の変化は,ランダム条件ではA-BAABABBA-Bとし,単純交替条件ではA-BABABABA-Bとした。学習後,30秒間の計算課題を挿入した。つづいて学習時に用いた背景色のうちいずれかのもとで,口頭自由再生を行わせた。実験の結果,いずれの背景色変化条件においても,背景色文脈効果が生じた。また,画面にもとづく群化が生じたが,背景色にもとづく群化は生じなかった。