日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第7回大会
セッションID: P1-08
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オノマトペのモダリティ関連性の検討
*矢口 幸康
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抄録

オノマトペ(擬音語・擬態語)は高いイメージ表象力を持つ感性語とされている。オノマトペが喚起するイメージと表現する対象の物理的特長の一貫性が示唆されるなど,その性質が明らかにされつつあるなか,近年QOLの観点からその特殊な性質に注目が集まっている。特に,オノマトペのモダリティ情報の再現性の高さが多くの分野で応用されつつあるが,オノマトペとモダリティとの直接的な関連性についての検討した例は乏しい。本研究ではモダリティディファレンシャル法(MD法)という,語とモダリティの関連度を測る手法をもちいて,オノマトペ47語のモダリティ関連度を測定した。測定の結果,オノマトペには単一のモダリティに関連する語と複数のモダリティに関連する語が存在することが明らかとなった。また,基本五感覚の中では視覚と触覚が強く関連していることが明らかとなった。

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© 2009 日本認知心理学会
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