抄録
数字を視覚刺激として呈示した場合、小さい数字は注意を左に、大きい数字は注意を右に向けることが知られている。本研究では、異なる数字を二度呈示した場合、どのように注意が向くのかを検討した。1-5、5-1、9-5、5-9の4種類の組み合わせが準備され、視野の中心に呈示された。被験者は2つの数字が順に呈示されたのを観察後、その右か左に呈示されるターゲットの検出を行った。一度目の数字(300ms)が消えてから二度目の数字が表示されるまでの間隔は100msに固定され、また二度目の数字が消えてからターゲットが表示されるまでの間隔(ISI)は200, 400, 600msであった。その結果、ISIの効果は見られなかったが、1-5、5-9を呈示した時に右側への反応が速いことが示された。これは数字の大小の相対関係によって注意がシフトすることを示唆している。