抄録
この研究は、通信販売時における商品を試着することができないという商品に関するリスクを調べるため、実際の服地と服地画像との間でどのように触感の差がでるか調査しました。 私たちは4cm×4cmの24種類のテクスチャ(服地12個、服地画像12個)を、16人の被験者に見せ、触感の評価を依頼しました。 結果、服地が陰影のできやすいもの(凹凸、きめの粗いもの)は明るい服地のものが、服地と服地画像との呈示条件間に触感の差がでました。一方,服地に陰影ができにくいもの(平らな、きめの細かいもの)は暗い服地のものが服地と服地画像との呈示条件間に触感の差がでました。 また因子分析を行い、服地と服地画像、色の違いによる触感の決定要因が異なることがわかりました。