日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第11回大会
セッションID: P3-1
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ポスター3 知覚・感性、注意、社会的認知
三次元パターンの良さと体制化における日中比較
*葉 欣三浦 佳世
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抄録

三次元空間に5つの球を配置したパターンに対し,中国人と日本人各組20名は,パターン毎に9段階で良さを評価するとともに,パターンがどのようなまとまりを持って見えたかを報告した。良さについて,パターンの形と俯角に関しては,葉・三浦(2012)と一致した。対称軸方向に関しては,俯角30°のとき,中国人は日本人と異なり,対称軸方向と良さ評定値の関係が示されなかった。まとまり数について,パターンの形に関しては,児玉・三浦(2011)と一致した。俯角に関しては,T字形のとき,俯角90°でまとまり数が少なく,V字形のとき,俯角30°でまとまり数が少なかった。対称軸方向に関しては,俯角90°では対称軸方向とまとまり数に関係が見られず,俯角30°では対称軸方向が90°と0°,180°のときにまとまり数が大きくなった。パターンの認知困難度と文化の観点から考察する。 

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© 2013 日本認知心理学会
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