日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第11回大会
セッションID: P3-34
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ポスター3 知覚・感性、注意、社会的認知
文字色が可読時間に及ぼす影響の検討
時短デザインに向けて
*大山 潤爾伊藤 納奈
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キーワード: 時間デザイン, 視覚, 可読性
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抄録
本研究では,映像メディアで一般的に用いられる字幕文字の色を対象に,文字を読める最短提示時間が色によって異なるかを検討した。実験では,ひらがな1文字をターゲットとし,提示時間を10ミリ秒から100ミリ秒の間で変化させて再認記憶課題を行った。文字サイズは18, 48, 160 ptの3条件,文字色は6条件(White,Gray,Fuchsia,Lime,Aqua,Yellow)であった。実験の結果,文字サイズが大きいほど短い提示時間で文字が読める傾向が見られた。また,18 ptでは文字が読める最短提示時間の色による差異が大きく,特にFuchsiaではLimeやGrayと比較して短い提示時間で読める傾向が見られた。本研究から,提示する文字のサイズと色により,文字の可読に必要な最短提示時間が異なる可能性が示された。
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© 2013 日本認知心理学会
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