日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第11回大会
セッションID: P3-42
会議情報

ポスター3 知覚・感性、注意、社会的認知
立礼動作の主観的印象と文脈に応じた適切さの検討
*柴田 寛高橋 純一行場 次朗
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

立礼動作に対する主観的印象と文脈に応じた適切さを調べる2つの実験を行った。屈体角度(15度、45度)と屈体後の静止時間(0秒~4.5秒)を操作したCGの立礼動作刺激を用いた。実験1では参加者は各映像を観察するごとに主観的印象をSD法により評価した。因子分析を行い、「丁寧さ」「滑らかさ」の2因子を抽出した。屈体角度が深く静止時間が1秒以上の動作は丁寧な印象を与えた。滑らかさは角度による差が認められず、静止時間が短いほど滑らかな印象を与えた。実験2では立礼動作が行われる文脈として「挨拶」「感謝」「謝罪」場面を設定した。参加者は場面ごとの立礼動作の適切さを評定した。挨拶場面では角度が浅く屈体後に静止しない動作、感謝場面では角度が深く静止時間が短い動作、謝罪場面では角度が深く静止時間が2秒程度の動作の適切さが高かった。さらに2つの実験の結果から、主観的印象と場面ごとの適切さとの関連性を検討した。

著者関連情報
© 2013 日本認知心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top