日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第11回大会
セッションID: P1-34
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ポスター1 記憶、思考・言語、人格・臨床、感情・動機
空間認知のサーベイ・ルート選好に及ぼす加齢と性差の影響
尺度構成と大規模調査による検討
*杉本 匡史津田 裕之梶村 昇吾川崎 遥奈岩元 彩絵佐藤 勇希小島 隆次楠見 孝
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抄録
空間情報の学習・想起の際にサーベイパースペクティブ(AはBの東にある)とルートパースペクティブ(Aを通り過ぎると右にBが見える)を使用できる。本研究ではこれら2つのパースペクティブへの選好を測定する質問紙を作成し(調査1),それを用いて加齢と性差がこれらの選好に与える影響について検討した(調査2)。調査1の結果,サーベイとルートという2つの選好に加え,これらの両方に影響する要因の存在が明らかになった。調査2の結果,男性は女性に比べて,また年齢が高いほどサーベイ選好が強いことが明らかになった。また女性は男性に比べて強いルート選好を示した一方,年齢はルート選好に影響を与えなかった。これらの結果は性別や加齢が空間認知に与える影響について示すとともに,2つの選好の非対称性について言及しているといえる。
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© 2013 日本認知心理学会
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