日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第13回大会
セッションID: P-1-35
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ポスターセッション1
大きなモノみてパワーアップ
―刺激サイズと握力との関係
永井 聖剛*山田 陽平*金谷 英俊*西崎 友規子
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抄録
我々は刺激の大小や速遅などの物理的性質と運動反応の強弱との間にみられる刺激-反応適合性は,オブジェクトに関する概念的性質に対しても生じることが報告している。したがって,刺激や運動反応についての性質は抽象化された単純情報次元(例えば,大-小)で共有されるものと考えられる。本研究では,知覚する刺激のサイズと発揮される握力という刺激-反応運動間での適合性について検討した。実験では小円,大円,またはブランク画面が提示され,実験参加者には円が提示されたき,事前に練習した最大筋力の50 %の出力で,握力計を握るように求めた。結果から,非利き手に限り,大きな円に対して大きな握力が発揮されることが明らかとなった。利き手では筋力のコントロールが非利き手に比べ正確にできるために,非利き手で大きな効果が出現したものと考察された。
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© 2015 日本認知心理学会
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