抄録
快適な生活空間を実現するためには、整理整頓が不可欠である。著者は、テーブルの上を自動で整頓システムの構築を目指している。当該システムを実現するためには、テーブル上に物体がどのように配置された場合に、人間が乱雑さを感じるのかを明らかにする必要がある。そこで本研究では、乱雑さの知覚や視覚パターンの良さに関する従来研究をもとに、実際にテーブル上に文具が配置された画像(刺激パターン)を用いて乱雑さの評価を実施した。実験の結果、テーブル上に置かれた物体のまとまりの数が少ないほど、テーブル上が整頓されていると感じる傾向が確認された。