日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第13回大会
セッションID: P-1-41
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ポスターセッション1
触れていない部分に基づく触覚的位置記憶の更新
光藤 宏行
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抄録
本研究では,位置再生課題を用いて,触覚パタンに基づく深さが手の位置の作動記憶に影響するかを検討した。参加者は,右手を地面に対して水平に保ちながら,ターゲット面,妨害物体を順に約5秒ずつ上から触れた後,ターゲット面を触った時の手の垂直位置を再生した。その結果,妨害刺激とターゲット面の組み合わせに応じて下方向の位置変化が生じた。この結果は,妨害物体で感じられる直接触れていない部分の深さがターゲット面の記憶位置と同じか,より深い時に特徴の上書きが生じるという説と整合的である。
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© 2015 日本認知心理学会
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