2020 年 39 巻 p. 53-60
2010年代以降、日本に来る中国人留学生は、日本人とのコミュニケーションに消極的になっている。その原因を明らかにするためには、中国人留学生のパーソナル・ネットワークの構造的特徴を理解する必要がある。現在の第三世代といわれる中国人留学生は一人っ子がほとんどで、比較的裕福な家庭出身の私費留学生が多い。さらに中国本土のSNS(微信)が日本でも利用されることによって、親子関係を中心とするパーソナル・ネットワークの文化的閉鎖性が留学先でも増幅されている。本論文では、以上のことを解明するために実施した調査データを分析する。