日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第13回大会
セッションID: P-1-53
会議情報

ポスターセッション1
聴覚アクセサリ刺激の呈示によるサイモン効果への影響
田 飛*紀ノ定 保礼*篠原 一光
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
ターゲットと近いタイミングで課題に無関係な音(アクセサリ刺激)を呈示することで、反応が速まるという現象はアクセサリ効果と呼ぶ。アクセサリ効果は反応の選択段階に生じるかについて検証するために、本研究ではサイモン課題が遂行されると同時に、ターゲットが出現する前あるいは後の時点で課題に無関係なアクセサリ刺激を呈示し、サイモン効果の変化を観察した。結果から見ると、アクセサリ刺激がターゲットの出現前に呈示される場合(100ms)に、反応の速度が上がり、アクセサリ効果が現れたが、サイモン効果の変化が見られなかった。これに対して、アクセサリ刺激がターゲットの出現後に呈示される場合に(100msと200ms)、アクセサリ効果が見られなかったにもかかわらず、サイモン効果が小さくなった。解釈として、アクセサリ刺激が注意の転移を引き起こすことで、サイモン効果に影響を与える可能性を考えた。
著者関連情報
© 2015 日本認知心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top