日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第15回大会
セッションID: P3-07
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ポスター3 《思考・言語, 感情・動機, 社会的認知》
1人称視点の動作認識に関与する運動前野の役割
柴田 寛小川 健二
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キーワード: 1人称視点, 運動前野, fMRI
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抄録

刺激(文章、写真)と人称(1人称、2人称)を操作した課題を実施した。脳活動の測定にはfMRI装置を用いた。文章条件では「わたしがりんごをつかむ」(1人称条件)、「あなたがみかんをさわる」(2人称条件)などの文章を提示した。写真条件では画面手前から手が出てりんご(みかん)をつかむ(さわる)写真(1人称条件)、もしくは画面奥から手が出て同様の動作を行う写真(2人称条件)を提示した。結果、人称要因の主効果が見られた。左運動前野では1人称条件で2人称条件よりも有意な活動上昇が認められた。この結果は、提示する刺激の種類にかかわらず、1人称視点で動作を認識する際は2人称視点の動作認識に比較して運動表象が強く関与する可能性を示す。

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© 2017 日本認知心理学会
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