日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第15回大会
セッションID: O7-02
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口頭7 《思考・言語》
なじみ深さのマッチング:
familiarityの類似性に基づく選択
白砂 大本田 秀仁松香 敏彦植田 一博
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抄録

二者択一課題において,人間はしばしばrecognition heuristicやfamiliarity heuristic,fluency heuristicといった単純なヒューリスティックを用いて選択肢を選ぶことが,先行研究で示されている。本研究では,「問題文で提示された対象がfamiliar (unfamiliar)であると,よりfamiliar (unfamiliar)な選択肢が選ばれやすい」とする新たなヒューリスティック,「familiarity-matching」を提唱する。我々は行動実験を通じて,familiarity-matchingにおける推論プロセスを検証した。結果として,実験参加者が実際にfamiliarity-matchingを用いる傾向にあること,また彼らが特に難しい問題を解いているときにしばしばfamiliarity-matchingを用いていることが示された。

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© 2017 日本認知心理学会
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