日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第15回大会
セッションID: P2-15
会議情報

ポスター2 《知覚・感性, 人格・臨床, その他》
選択に伴うコントロール感の阻害によるギャンブル行動の変容
田中 拓海川畑 秀明
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
選択行為がヒトの選好や報酬知覚に与える影響については多くの報告がなされてきたが,そこで選択に伴うオンラインな主観的経験が果たす役割に着目した研究は少ない。本研究では,複数のカードから1枚を引き,報酬あるいは罰がフィードバックされる単純な賭博課題において,実験参加者によるマウス操作に対する選択対象の応答性をディスプレイ上での座標変換を用いて変化させ,選択に伴うコントロール感を操作した。各試行におけるベットの大きさを行動指標,“当たり”カードの枚数の推定を主観的指標として,コントロール感が報酬の知覚および行動に与える影響を検討した。その結果,コントロール感の阻害はベットの決定にかかる時間を長くさせ,前試行での結果に応じたベットの変更を促進した。ここから,選択の機会だけでなく,それに伴う即時的な感覚処理が制御幻想を促進し,適応的な行動選択を阻害する可能性が示唆された。
著者関連情報
© 2017 日本認知心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top