日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第17回大会
セッションID: P3-28
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ポスター発表3:感情・動機づけ・社会的認知・言語・思考
テンキータイピングの習熟度の違いがメール産出に与える影響 –カラゲー使用者とスマホ使用者の比較–
佐山 公一
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抄録

本研究の目的は,文章の産出を入力負荷の大きなテンキーで行う際,入力負荷の違いが文章産出に与える影響を実験的に検討することである。2011年にテンキー入力熟達者(カラゲー使用者)の大学生20名が,2018年に未熟達者(スマホ使用者)33名が,テンキーを使って文章を産出する実験を行った。実験そのものは同じであった。熟達度(高,低)を参加者間要因,タイプするメールの文章のタイプ(予定の連絡,聞き手の状況説明)を参加者内要因とし,1文字を打つのに必要な時間を分析した。その結果,熟達度の主効果が有意,熟達度×文章のタイプの交互作用に有意な傾向が認められた。熟達者に文章のタイプの違いはないが,未熟達者では,予定の連絡の方が状況説明よりも時間がかかる傾向があった。

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© 2019 日本認知心理学会
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