日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第18回大会
セッションID: PT1_42
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ポスター1
駅コンコースに存在するリスクに対する駅係員の認知とその影響要因について
小倉 有紗和田 一成
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抄録

本研究では,鉄道駅係員の「職場環境に存在するリスクに対する認知過程」に着目し調査を行った。参加者は10代~50代の駅係員74名であった。はじめに,イラスト課題として,混雑した駅コンコースのイラストを提示し,気がかりに感じることを「報告シート」に自由に記述するよう求めた。イラスト課題の後,質問紙調査を実施した。質問紙結果の因子分析により,「職場環境のリスクに対する態度」として5因子が得られたが,このうち「ルールや経験の参照の重視」のみが,イラスト課題の成績(気がかりの指摘数)に影響を与えていた。また,年齢の高い参加者の方が有意に多くの気がかりを指摘し,背景やハザードが具体的な結末に至る過程など記述される内容も多彩になっていた。さらに参加者自身の経験とイラスト課題の回答には関係があることが示唆され,駅係員の職場や日常生活における経験が,リスクを含む環境に対する認知に影響すると考えられた。

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© 2021 日本認知心理学会
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