主催: 日本認知心理学会
会議名: 日本認知心理学会第18回大会
回次: 18
開催日: 2021/03/03 - 2021/03/04
我々は漫画を読む際に多数のオノマトペが描き込まれたコマを目にするが,それはコマ全体の印象にどのような影響を与えるのだろうか。これまで高速度を表すオノマトペの多重呈示による速度感の強調が報告されているが (郷原・山田, 2017),それが感情処理においても生じるかは不明である。本研究では感情を表すオノマトペを用い,その個数が視覚刺激の感情価や覚醒度に影響するかを検討した。参加者は「ウキウキ」や「ムカムカ」といった喜びや怒りを表すオノマトペが周辺に2個または8個同時呈示された笑顔や怒り顔のイラストの感情価と覚醒度を評定した。その結果,2個条件より8個条件にて喜び語条件では感情価がよりポジティブに,怒り語条件ではよりネガティブに評価され,覚醒度は両条件ともに8個条件にて高かった。これは,感情情報の処理においてもオノマトペの多重呈示による強調効果が生じることを示唆する。